Contact Form 7を、ただの問い合わせフォームで終わらせない活用事例5選
- 最終更新日 2025.09.10
- #Web制作

Webサイトに欠かせないお問い合わせフォーム。多くのWordPressユーザーが「Contact Form 7」を利用しているのではないでしょうか。無料で高機能、そしてシンプルで使いやすいのが魅力ですよね。
しかし、Contact Form 7で作れるのは「お問い合わせを受け付けるだけのフォーム」だと思っていませんか?実は、ほんの少し工夫するだけで、アンケート、資料請求、イベント申し込み、さらには予約システムまで、Webサイトの可能性を大きく広げる強力なツールに変身させることができるのです。
この記事では、Contact Form 7の基本的な魅力をおさらいしつつ、その真価を発揮させるための具体的な活用事例を5つ、厳選してご紹介します。Contact Form 7がもっと便利で効果的なものに変えるヒントがきっと見つかるはずです。
活用事例1:アンケートフォーム
Contact Form 7を使えば、高機能なアンケートフォームを簡単に作成できます。
基本機能の「ラジオボタン」、「チェックボックス」、「ドロップダウンメニュー」といった選択形式の項目を使えば、直感的に回答できるアンケートが完成します。自由記述欄と組み合わせることで、さらに詳しい意見を集めることが可能です。
回答に応じて質問を変化させる「条件分岐」
「はい」と答えた人にだけ、追加の質問を表示させたい…そんな要望もプラグイン『Conditional Fields for Contact Form 7 』で実現可能です。
「特定の選択肢が選ばれた時だけ、この入力項目を表示する」といった条件分岐が設定できます。回答者の手間を省き、より的確な情報を得ることが可能になります。さらに、分岐で隠れている項目にも「必須入力」の設定ができるので、回答漏れも防げます。
活用事例2:資料請求・ホワイトペーパーダウンロードフォーム
見込み客獲得に有効な資料請求やホワイトペーパーのダウンロードも、Contact Form 7なら自動化が可能です。フォーム送信完了後すぐに自動返信メールを送り、本文に資料のダウンロードURLを記載したりファイルを直接添付したりできるため、ユーザーを待たせることなく即座に資料を提供できます。
添付するファイルの容量には注意しましょう。サーバーの制限や受信側のメーラーによっては、大容量のファイルは送受信できない場合があります。容量が大きい場合は、URLでの提供が確実です。
【応用】希望する資料を送り分ける
Conditional Fields for Contact Form 7は、メール設定にも応用できます。例えば、フォーム内で「Aの資料」「Bの資料」を選んでもらい、その選択に応じて自動返信メールに記載するダウンロードURLを出し分ける、といった設定が可能です。ユーザーのニーズに合わせた、きめ細やかな対応が実現します。
1.送る資料を判断する選択肢を作成します。
2.グループフィールドを選択肢の数だけ作成します。group内は必ず空欄にしてください。

3.「条件付きフィールド」で選択肢とグループフィールドを連動させる設定をします。

4.自動返信メール本文内にグループフィールドを表示したい内容を挟んで入力します。


活用事例3:求人応募フォーム
採用ページにContact Form 7を使えば、簡単に求人応募フォームを設置できます。
応募者の氏名・連絡先・志望動機などの基本情報に加え、履歴書や職務経歴書のファイル添付機能を活用することで、スムーズな人材獲得につながります。

活用事例4:簡易予約フォーム
Contact Form 7は、応用的な使い方で複数施設の予約フォーム管理を効率化します。関数を用いてWordPressに登録された施設ページのタイトルを予約フォームの選択肢へ自動的に反映させることが可能で、これにより、施設の増減があるたびに手動でフォームを更新する手間がなくなります。
function cf7_roomlist_children( $tag ) {
if ( $tag['name'] !== 'room' ) {
return $tag;
}
// 親ページ「roomlist」のIDを取得
$parent_page = get_page_by_path( 'roomlist' );
if ( ! $parent_page ) {
return $tag;
}
// 子ページを取得
$args = array(
'post_type' => 'page',
'post_parent' => $parent_page->ID,
'post_status' => 'publish',
'orderby' => 'menu_order',
'order' => 'ASC',
'posts_per_page' => -1,
);
$pages = get_posts( $args );
if ( ! $pages ) {
return $tag;
}
$values = [];
$labels = [];
foreach ( $pages as $page ) {
$values[] = $page->post_name;
$labels[] = $page->post_title;
}
$tag['raw_values'] = $values;
$tag['values'] = $values;
$tag['labels'] = $labels;
return $tag;
}
add_filter( 'wpcf7_form_tag', 'cf7_roomlist_children', 10, 2 );
活用事例5:確認画面付きフォーム
入力ミスや離脱が起こりがちな長いフォームには、『Contact Form 7 Multi-Step Forms』プラグインが有効です。このプラグインで、フォームを複数のステップに分け、最後に確認画面を設ける『ステップフォーム』を作成できます。ユーザーが送信前に内容を落ち着いて見直せるため、ミスのない正確な情報の獲得に繋がります。
さらに活用!Contact Form 7 を拡張するプラグイン
ここまで紹介した以外にも、Contact Form 7の機能を飛躍的に向上させるプラグインはたくさんあります。ここでは特におすすめの2つのジャンルをご紹介します。
データベース保存
通常、Contact Form 7の送信内容はメールで届くだけで、サーバーには保存されません。しかし、プラグインを使えば、送信されたデータをデータベースに蓄積し、後から一覧で確認したり、分析したりすることが可能になります。
Flamingo:Contact Form 7と同じ開発者が提供しているプラグイン。送信されたメッセージをWordPressの管理画面に保存してくれる、シンプルで最も手軽な選択肢です。
Form data to kintone:ビジネスアプリ作成クラウド「kintone」と連携させるプラグイン。顧客情報として本格的に管理・活用したい場合に非常に強力です。
スパム対策
フォームを公開すると、必ずと言っていいほど悩まされるのが海外からのスパムメールです。Contact Form 7には、スパム対策機能も用意されています。
Honeypot for Contact Form 7:ボット(自動プログラム)には見えるけれど、人間には見えない入力欄を設置する「ハニーポット」という仕組みでスパムを防ぎます。設定が簡単なのが魅力です。
reCAPTCHA:Googleが提供する認証システム。「私はロボットではありません」のチェックボックスでお馴染みですね。より高度な分析で人間とボットを区別し、強力にスパムをブロックします。v3を導入すれば、ユーザーにチェックをさせることなく、裏側で自動的に判定してくれます。
Contact form 7 公式マニュアル reCAPTCHA (v3)説明ページ
いかがでしたでしょうか。
Contact Form 7は、プラグインや少しの工夫を組み合わせることで、単なるお問い合わせ窓口から、マーケティング、顧客管理、業務効率化まで実現する、非常にポテンシャルの高いツールに進化します。
今回ご紹介した活用事例は、そのほんの一部にすぎません。ぜひ、あなたのWebサイトの目的や課題に合わせて、Contact Form 7をカスタマイズしてみてください。きっと、これまで以上にサイト運営が楽しく、そして効果的になるはずです。
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