Meta Workplace終了に備える:代替ツールとしてのZoho Connectの魅力とは
- 最終更新日 2025.09.29
- #CRM・顧客管理

Meta(旧Facebook)は、社内向けコミュニケーションツール「Workplace(旧Facebook Workplace)」のサービス提供を2026年8月31日をもって終了すると公式に発表しました(※2025年8月時点で新規契約受付はすでに終了)。
現在Workplaceを利用している企業にとって、代替ツールの選定は急務となっています。この記事では、Meta Workplaceの代替候補として、特に中小企業におすすめしたい「Zoho Connect」に焦点を当て、その特徴や導入メリット、他ツールとの比較を交えながら解説します。
なぜMeta Workplaceの代替が必要なのか?
Meta Workplaceは、Facebookに似た操作性を活かして社内の情報共有・チャット・ビデオ会議を実現し、特に非IT部門や現場職員とのコミュニケーションをスムーズにする点で高評価を得てきました。実際にWalmartやNestleなどの大企業を含め、10,000人以上のユーザーを抱える導入事例も存在します。
しかし、2026年までの段階的なサービス終了が決まり、多くの企業が新たな社内コミュニケーション基盤の選定を迫られています。
代替ツール候補として注目される3つの選択肢
Workplaceの代替ツールとしてよく名前が挙がるのは以下の3つです:
- Slack:IT企業を中心に高評価、API連携とUIの洗練度が強み
- LINE WORKS:日本市場に強く、LINEとの親和性が高い
- Zoho Connect:情報共有・プロジェクト管理・ナレッジ蓄積を一体化できる
この中で、特に中小企業や自治体、NPO法人において注目されているのが Zoho Connect です。
Zoho Connect とは?
Zoho Connectは、”単なるチャットアプリを超えた“社内コラボレーションの中枢”として活用できるクラウドベースの社内SNS・コラボレーションプラットフォームです。
特徴的なポイント
- 多機能なオールインワン設計:チャット、掲示板、タスク、Wiki、ファイル共有などが1つに集約。
- 情報資産を蓄積できる構造:その場限りのやりとりではなく、ノウハウや議事録をWikiや掲示板で蓄積・再利用可能。
- グループベースの柔軟な構成:部署・プロジェクト・外部関係者向けなど、目的別にグループ作成が可能。
- Zohoエコシステムとの連携:CRM、People(人事)、WorkDrive(ファイル管理)などとのスムーズな統合。
- スマホファースト対応:iOS/Androidアプリが直感的で、現場・リモートワークでも活躍。
以下のような機能が一体化されています。
- グループチャット、掲示板、Wiki
- タスク管理、ToDo、カレンダー
- ファイル共有、アンケート、投票
- スマホアプリ対応(iOS/Android)
- Zoho製品(CRM、People、WorkDrive等)とのシームレスな連携
これにより、単なるチャットツールではなく、社内ポータルとしての役割も果たせる点が大きな魅力です。
SlackやLINE WORKSとの比較
機能比較表(セキュリティ含む)
機能カテゴリ | Slack | LINE WORKS | Zoho Connect |
---|---|---|---|
チャット機能 | ◎ リアルタイム+スレッド対応 | ◎ LINE風、既読表示あり | ◎ 掲示板+チャット機能 |
プロジェクト管理 | △ Trello等連携前提 | △ 簡易ToDoあり | ◎ 内蔵タスク+プロジェクト機能 |
ナレッジ管理 | △ 外部連携が必要 | △ 投稿・メモで代替 | ◎ Wiki+掲示板搭載 |
ファイル共有 | ◎ Google/Dropbox連携 | ◎ LINE Drive | ◎ Zoho WorkDrive統合 |
スマホ対応 | ◎ アプリあり | ◎ アプリあり | ◎ アプリあり |
コスト感(月額) | 高め(約900円〜) | 中程度(約500円〜) | 安価(約150円〜) |
セキュリティ・管理機能 | ◎ SSO、監査ログ、エンタープライズ対応 | ◎ SSO、アクセス制御、モバイル管理 | ◎ SAML、LDAP、アクセス権限設定あり |
国内の導入事例:南房総市観光協会のケース
Zoho Connectの導入によって得られる具体的な効果やメリットは、以下のように整理できます。
導入による主な効果
効果カテゴリ | 内容 |
---|---|
情報共有の効率化 | メールや電話、口頭でのやりとりを減らし、掲示板・チャットで一元管理。 |
業務の見える化 | タスク機能やカレンダーにより、各自の進行状況や予定が明確化。 |
ノウハウの蓄積 | Wikiによって属人的だった情報や手順をチームで共有・蓄積。 |
導入のしやすさ | UIがわかりやすく、ITに不慣れなメンバーでも使いやすい。 |
コストパフォーマンス | 1ユーザーあたり月額100円前後と非常に低価格。 |
こうした効果は、単なるツール導入に留まらず、チーム文化の刷新や働き方改革の第一歩にもつながります。
※出典:Zoholics Japan 2018 にて紹介された南房総市観光協会の導入事例より
日本国内では、南房総市観光協会がZoho Connectを導入し、20名程度のチームで活用しています。導入前は電話・FAX・メールで分散していた連絡手段をConnectに一本化し、グループごとにスケジュール、ToDo、掲示板、Wikiを活用することで、情報共有とプロジェクトの見える化が進んだそうです。
また、1人あたり月額約100円というリーズナブルな価格も、中小規模の組織には大きな魅力です。
Zoho Connect を導入すべき企業とは?
Zoho Connect の導入が向いていない企業の例
どのツールにも得意・不得意があります。Zoho Connectはオールインワン型の柔軟なツールですが、以下のような状況では他のツールの方が適している場合もあります。
- 数百名以上の大規模企業で、複雑な組織階層と厳格なIT統制が必要な場合
- リアルタイムなビデオ会議や外部ツールとの連携を中心に業務が構成されている場合
- 開発・エンジニアチームなど、SlackやNotionとの高頻度なインテグレーションが求められる環境
Zoho Connectは、特に以下のような”小〜中規模”の企業・団体に向いています。
Zoho Connect 業種別活用シナリオ(例)
業種 | 活用シナリオ例 |
---|---|
製造業 | 製造現場と本部間の連絡・報告にグループ掲示板を活用。品質改善のアイデアをWikiに蓄積。 |
地方自治体 | 各部署ごとのタスク管理、議事録共有、外部協力者との一部公開グループ活用。 |
Web制作 / IT | プロジェクトごとにタスクとファイルを一元管理。顧客対応履歴やマニュアルをWikiで整備。 |
教育機関 / 学習塾 | 講師間の情報共有や教材ストック、スケジュール調整に活用。保護者用掲示板としても展開可。 |
NPO / 協会団体 | ボランティア管理、イベント進行管理、事業報告の社内共有基盤として運用。 |
以下のような企業・団体には特におすすめです。
おすすめ企業の特徴 | 理由 |
---|---|
中小企業 | 情報の属人化を防ぎ、社内ナレッジを共有可能 |
地方自治体・協会・NPO | 低コストで複数メンバーの協働を支援 |
IT・ベンチャー企業 | タスクやWikiも一体化でチーム運営に強い |
SlackやLINE WORKSに物足りなさを感じている組織 | より柔軟かつ全方位的な情報管理が可能 |
ツール選定時のチェックリスト
Zoho Connectを含めた社内ツール選定時には、以下の観点で比較・検討するのが効果的です。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
情報共有の主な目的 | 掲示板・ナレッジ中心?チャット中心?タスク管理中心? |
社員のITリテラシー | 専門的なツールでも対応できるか?直感的UIが必要か? |
導入対象人数 | 10人?50人?500人?規模によって適したツールが異なる |
社内外の連携の必要性 | 外注・協力会社とのやりとりが頻繁か?共有の柔軟性は? |
予算 | 無料で済ませたい?月額数百円まで?より高度な機能が必要? |
スマホ利用が前提か? | 現場スタッフも多い?デスクワーク中心? |
将来的な拡張性 | 他ツールと連携する予定があるか?Zoho製品との親和性は? |
Zoho Connect 導入ステップ例
- 目的と課題の整理
情報の属人化、プロジェクト進行の煩雑さなど、現状の課題を明確にする。 - 候補ツールの比較検討
Slack、LINE WORKS、Zoho Connect等を比較し、自社の目的に合うものを選定。 - 少人数チームでの試験導入
無料プランで10名程度からスタートし、実用性・定着度を検証。 - 運用ルールの策定
掲示板投稿のルール、グループ構成、権限設定、Wiki更新手順などを整理。 - 全社展開と社内教育
操作マニュアルやFAQの整備、オンライン説明会、社内チャンピオン制度の導入。 - 定期的な運用レビューと改善
活用状況の分析、グループ再編、テンプレート改善などで持続的な改善を実施。
無料プランから試せる安心感
Zoho Connectは、無料プランも用意されており、まずは小規模なチームで試してみることができます。さらに、Zohoの他製品(CRM、People、WorkDriveなど)と連携することで、業務全体のデジタル化・効率化を図ることが可能です。
まとめ:Meta Workplace終了の今こそ、社内コミュニケーション基盤を見直すチャンス
Meta Workplaceの終了は、企業にとって「現行の社内ツールは本当に自社に合っているのか?」を見直す絶好の機会です。Zoho Connectは、単なるチャットツールではなく、情報の整理・共有・プロジェクト推進を一体で行えるオールインワンな選択肢として、中小企業や団体に非常に適したツールです。
2026年のWorkplace完全終了を待たず、ぜひ今のうちから代替ツールのトライアルを進めてみてはいかがでしょうか?
弊社はZoho認定パートナーとして、Zoho製品の導入支援を行っております。お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
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